元気な赤ちゃんとママさんのために「葉酸サプリ」が、今なお注目され続けています。葉酸というと、イメージ的には緑黄食野菜に含まれている栄養素と思いがちです。もちろん野菜にも含まれてはいますが、量的に多いのはレバー系ですね。
ちなみに葉酸が多い食材一覧です。


・成人男子推奨量:240μg
・成人女子推奨量:240μg
葉酸の多い食品ベスト32 (水分が40%以上) | (水分が40%未満のベスト8) | ||||||||
鶏レバー(肝臓) | 1,300 | パセリ | 220 | 酒粕 | 170 | そら豆 | 120 | ドライイースト | 3,800 |
牛レバー(肝臓) | 1,000 | からし菜漬け | 210 | すじこ | 160 | こねぎ | 120 | 焼きのり | 1,900 |
豚レバー(肝臓) | 810 | ほうれん草(生) | 210 | 日本茶(玉露) | 150 | わけぎ | 120 | 味付けのり | 1,600 |
うなぎ(きも) | 380 | あさつき | 210 | クレソン | 150 | にんにくの茎 | 120 | せん茶の茶葉 | 1,300 |
うに | 360 | なの花 | 190 | レバーペースト | 140 | サニーレタス | 120 | 抹茶(粉) | 1,200 |
えだまめ | 260 | よもぎ | 190 | きょうな | 140 | 納豆 | 120 | わかめ(素干し) | 440 |
モロヘイヤ | 250 | しゅんぎく(生) | 190 | たまごの卵黄 | 140 | ブロッコリー | 120 | たたみいわし | 300 |
芽きゃべつ | 220 | アスパラガス | 180 | きょう菜の塩漬 | 130 | ケール | 120 | あおのり(乾) | 260 |
現在、市場で販売されている葉酸サプリには合成と天然の2種類があります。
どちらがいいのか、インターネット上ではさまざまな情報が飛び交っていて、正直これがいいって勧めることは難しいんです。なぜなら、合成も天然も決して悪いものではないので、あとは個人の判断と身体に合うか合わないかだと思います。
>>【恐怖】薬局・ドラッグストアの葉酸サプリがおススメできない理由!!
合成か天然かによっても値段も変わってきますしね。
今回は、安全性と栄養学の観点から比較していきたいと思います。これから葉酸サプリを利用しようか、葉酸サプリについて興味がある方の参考になれればなと思います。
関連記事>>妊活・妊婦さん達に欠かせない栄養素「葉酸」のお得な情報バラしちゃいます!
合成葉酸と天然葉酸の違い
(葉酸サプリ種別比較)
合成葉酸 | 天然葉酸 | |
---|---|---|
葉酸名称 | モノグルタミン酸 | ポリグルタミン酸 |
主要原材料 | 石油・微生物・化学成分など | キヌア・アルファルファ・レモンなど |
原価 | 安い | 高い |
安全性 | △ | ○ |
生体利用率 | ~85% | 25%~81%(食事摂取基準では50%) |
メリット | 合成(操作)された物だけあって、吸収率が高い。原価が安価のため販売価格も比較的安い。 | 食事から摂取できる葉酸と同じように吸収できるので、安全性が高い。他の栄養成分との想像効果が見込める。 |
デメリット | 人口の約5%の人は合成葉酸を消化吸収するための葉酸還元酵素を持っていません。この葉酸還元酵素がないと合成葉酸を飲んでも効果を見込めません。葉酸還元酵素を持っているかどうかは、精密検査などをしない限り分かりません。 | 合成に比べ、吸収率が下がる。原価が高いため販売価格も割高。 |
購入時の注意点 | 販売されている物の中には、合成葉酸でありながら、天然と誤解を招くような言葉を使っている場合があります。原材料に「葉酸」と記載があるものは合成葉酸です。 |
>>買う前に知っておきたい、葉酸サプリを選ぶときの3つのポイント
ポリグルタミン酸型の特徴(天然)
「ポリグルタミン酸型葉酸(天然)」は、ほうれん草・枝豆やライチ・アボカドなどの食品に含まれている食事性葉酸であり、一般的に「天然葉酸」と呼ばれています。
折り重なるグルタミン酸が結合している構造が特徴ですが、結合が多く、複雑でサイズも大きいため、そのままでは体内に吸収することができません。
そのため、腸で単体の構造である「モノグルタミン酸型(合成)」に分解され、そのあと体へ吸収されるのです。
この時、モノグルタミン酸型へと分解されなかったものは、そのまま体外へと排出されます。
また熱に弱く水に溶けやすいという残念な性質から、ポリグルタミン酸型(天然)の葉酸は、調理中にほとんどの成分が失われます。生のまま食べるか、スムージーなどにして工夫することで、より体への吸収をアップさせることができます。
実際に体に吸収される葉酸は約50%ほどなのです。
モノグルタミン酸型の特徴(合成)
モノグルタミン酸型葉酸(合成)は、「複雑に絡みついたもの」がバラバラに分解されて「単体」となったものです。そのため、そのまま問題なく自然に体内へと吸収されます。
今現在において、一般的にサプリメントなどの栄養強化食品に含まれているのは、このモノグルタミン酸型葉酸(合成)です。
食品ではないものから合成して作られているため「合成葉酸」とも呼ばれています。
食品に含まれるポリグルタミン酸型葉酸(天然)とは対照的な存在で、吸収されやすいのが特徴で、吸収率は約85%といわれています。

>>葉酸サプリっていつまで飲めばいいの?その答えは授乳が終わるまで!!
天然葉酸と合成葉酸、どちらを選ぶべき??
妊活中や妊娠中の女性、赤ちゃんにとっては天然葉酸と合成葉酸のどちらを摂取すればいいのでしょうか???
>>葉酸サプリの原材料が天然か合成か、添加物の見極め方を教えます!
厚労省のおすすめは・・
厚生労働省が妊活中~妊娠初期の女性に積極的にとるようにすすめているのは、モノグルタミン酸型の葉酸(合成葉酸)なんです。
>>【重要】葉酸サプリの妊娠時期ごとの必要量・効果をまとめました!
モノグルタミン酸型葉酸が、神経管閉鎖障害と呼ばれる赤ちゃんの先天的な障害のリスクを予防するのに効果的であるとしています。そのため、妊娠前や赤ちゃんの重要器官がつくられる妊娠初期の時期には、1日に400μgのモノグルタミン酸型葉酸(合成)を摂取するようすすめています。
その発症は葉酸摂取のみにより予防できるものではないが、受胎前後のプテロイルモノグルタミン酸(化学構造式は図 9 に示した。食品中に存在する主要な葉
酸の化学形態である 5─メチルテトラヒドロ葉酸のポリグルタミン酸型の予防効果は不明)投与が、
神経管閉鎖障害のリスク低減に有効であることは数多くの研究から明らかになっている102─113)。参照:サイト厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書1─6ビタミン(2)水溶性ビタミン
胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、付加的に 400μg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれるとした。引用:厚生労働省「神経管閉塞障害の発症リスク軽減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の促進について」
あいまいなところを要注意!!
さきほど、一般的には「食品に含まれているのはポリグルタミン酸型(天然葉酸)、サプリなどに含まれているものはモノグルタミン酸(合成葉酸)である」とご紹介しました。
ただしサプリだからといって、全ての商品がモノグルタミン酸型(合成)を配合しているというわけではありません。
なかには食品由来の「天然葉酸」を使用している商品もあり、「サプリの葉酸=モノグルタミン酸型(合成)」と断言することはできないのです。サプリで食品・植物由来の「天然葉酸」を使用しているなら、確実にお値段は高額になりますので分かりやすい点でもありますね。
また、葉酸サプリにおける「天然」と「合成」の考え方には、以下のようにさまざまなものがあります。
厚生労働省が妊娠初期の妊婦さんにすすめているのは、あくまでモノグルタミン酸型の合成葉酸です。
葉酸サプリメントで不足分をおぎなう場合は、サプリの葉酸が食品由来のポリグルタミン酸型なのか、合成されたモノグルタミン酸型なのかを把握しておく必要があります。
しかし、それらを明確に表記していない商品がほとんどなので、「天然葉酸なのか合成葉酸なのか」をわたしたち消費者が確認しにくいのが現状のようです。
いろいろと調べてみた私個人的な率直な感想なんですが、「天然葉酸」も「合成葉酸」も成分における身体への効果・影響はそんなに差はないと思います。ただ、吸収率や身体への摂取のしやすさ(サプリなのか食事なのか)とか、値段だったり葉酸以外の栄養素をとるのか、などの考え方に最終的にはなってくると思うんです。
大事な時期なはずで、悩むのも当然だと思います。なので、今度は私なりにまとめさせていただきました。参考にしていただけたらなと思います。
コストor安全 あなたはどちら派?
コスト重視なら合成葉酸がオススメ
サプリメントで摂る合成葉酸は、吸収率が安定していると言われているので、安定した葉酸補給の期待が持てます。
しかし、葉酸は、普段の食事からも自然とある程度の量は摂取はできていることと、合成葉酸の吸収率の高さは、過剰摂取には注意も必要です。
原価も安いため出来るだけコストを抑えて経済的に負担を減らしたいという方にはオススメと言えます。 また、原材料が石油由来であっても、石油をそのまま口にするわけではないので、国の推奨基準であるGMP認定工場での製造品であれば、危険性はなく安全・安心でしょう。
安全性重視なら天然葉酸がオススメ
天然葉酸は合成葉酸に比べて、吸収率が低いと言われています。これは当然です。
例えばブロッコリーを食べて、それが葉酸として体に吸収されるまでには様々な器官を介し、消化のプロセスを経なくてはいけないからです。
天然葉酸も同様です。しかし、これは人間本来の自然現象なので、赤ちゃんにとっても優しいプロセスと言えます。合成葉酸に比べて吸収率は下がりますが、普段の食事からもある程度の量の摂取はできるので、食事と天然葉酸サプリの組み合わせは過剰摂取の心配もなく身体的には理想的といえるでしょう。
また天然の原材料を使用しているので、どうしても原価は高くなってしまいますが、赤ちゃんのためにかけるお金は決して無駄ではないでしょう。
>>30代女性がベルタ葉酸サプリを妊娠中に使ったリアル体験談の全て!
まとめ
私にも大切な家族がいます。みなさんも同じだと思います。
大切な人への気持ちって、時に自分以上にも大事に思えたりもしますよね。
ましてや、これから大事な家族が増えようとしている時期には不安や苦しいことがたくさんあると思います、でもどうかがんばってください。
たくさんのサイトがあるなか、この記事を読んでくださったのもなにかの縁だと私は思います。だって、世界のサイト数はなんと10億サイトを超えたらしいです。奇跡の出会いですね。
繰り返しになりますが、私には大切な家族がいます。あなたもそうだと思います。
一緒にがんばりましょう!わたしも、見てくださった方に為になったと思える記事を書き続けていきます。